「自由とは、自分を信じるということ」
〜マルガレーテ・シュタイフ〜
シュタイフの創業者であるマルガレーテ・シュタイフ。当時ではまだ珍しかった女性起業家としてシュタイフを立ち上げ、その後140年以上に渡ってお客様に愛されるぬいぐるみの会社の基盤を築きました。
「ゾウの針刺し」を発端に、こどもたちからおとなまで愛され続けるぬいぐるみの会社として、シュタイフは今日も最高品質のものづくりに努めています。
創業者マルガレーテの生涯をたどりながら、シュタイフの歴史を紐解いていきます。
1847年7月24日、ドイツの小さな町、ギンゲンで、マルガレーテ・シュタイフはシュタイフ家の4人兄弟の3番目のこどもとして生まれました。
1877年に女性やこどもの洋服を製造販売する「フェルト・メール・オーダー・カンパニー」を設立。
この1880年がシュタイフ創業の年とされています。
1893年3月3日、社名を「フェルト・トイ・カンパニー 」(Margarete Steiff, Filzspielwarenfabrik Giengen/Brenz)に変更します。この年に初めて、ライプツィヒのおもちゃ見本市で商品を発表しました。
マルガレーテの甥で、クリエイティブ面で大きく寄与することになるリチャード・シュタイフが、シュタイフのメンバーとして加わります。シュトゥットガルトや英国で応用美術を学んだリチャードは、動物のスケッチを数多く残し、シュタイフのぬいぐるみの原型を生み出していきました。
1902年リチャード・シュタイフが、世界初のテディベア「55PB」を作ります。
シュタイフの人気に乗じて、模造品が出回るようになります。そのため、他社の粗悪品と区別する為に、シュタイフ製品の全ての「耳」に、トレードマークとなるボタンを取り付けるようになります。
アメリカでシュタイフのベアが大人気を博していた頃、数々のクマのエピソードを持つアメリカのセオドア・ルーズベルト大統領の人気と相まって、彼のニックネーム「セオドア=テディ」にちなんで「テディベア」と呼ばれるようになり、さらに一大ブームを巻き起こしました。
1909年5月9日、マルガレーテは61歳で天国へと旅立ちます。マルガレーテは経営者として、従業員たちに気を配り、思いやることを生涯貫き通しました。
1931年にディズニーとの提携のもと、初めてディズニーのキャラクター商品が発売されました。ディズニーとの提携は今日に至るまで継続しています。
シュタイフ創業100周年を記念して、旧工場跡地にシュタイフミュージアムを開館。
テディベア生誕90周年の年、シュタイフ クラブがドイツで設立されます。
この年に開催されたチャリティオークションで、シュタイフ特製デザインのテディベアが、当時のテディベア落札価格としては世界最高額で落札されました。その後も数々のチャリティオークションに賛同し、著名人や有名ブランドによるコラボデザインのモデルを発表。チャリティの売上を各団体へ寄付しています。
シュタイフ創業125周年を記念して、シュタイフ本社横に新シュタイフミュージアムがオープンしました。
2014年より、シュタイフの日本総代理店は、「株式会社 MS1880」になりました。